アヤメ、花しょうぶ、カキツバタの見分け方
5月中旬~6月にかけて、アヤメや花菖蒲が美しい季節ですね♪
「いずれアヤメかカキツバタ」という諺(ことわざ)にもある通り、アヤメや花しょうぶ、杜若(かきつばた)は見分けが難しいお花です。
この諺は、中国の故事「太平記」の中の「五月雨に 沢辺の真薦 水越えて いづれ菖蒲と 引きぞ煩ふ(五月雨で沢の水があふれているので、どれが菖蒲かわからず引き抜くのをためらっている)」という一文が語源となっています。
源頼政が怪鳥を退治した褒美として菖蒲という名のという美女を賜った時、十二人の美女の中から選び出すように言われ、この故事を引き合いに出して「みんな美女だから見分けなんてつかないよ!」と詠んだ歌として伝わっています。
簡単な見分け方は、
①花菖蒲 → 花びらの中心に黄色のすじが入っている
②アヤメ → 紫と黄色の網目模様が入っている
③杜若 → 花びらの中心に白い模様が入っている
また、生えている場所でもざっくりと検討が付きます。
①花菖蒲 → 土と水辺のどちらでも育つ
②アヤメ → 土の上に育つ
③杜若 → 水辺や湿地で育つ
菖蒲まつりも開催!
2018年6月1日(金)~6月20日(水)まで、東京葛飾区の堀切菖蒲園では菖蒲まつりが行われるそうです!
堀切の花菖蒲は江戸時代からとても有名で、歌川広重の浮世絵「名所江戸百景」の中にも描かれています。
力強く空に向かって咲く様子がとても凛々しい花菖蒲が一面に咲く姿は圧巻です!
興味のある方はぜひお出かけしてみてくださいね♪
posted by 江戸monoStyle