東京・浅草寺の羽子板市
東京浅草の浅草寺では、17日~19日まで年の瀬の風物詩・羽子板市が行われています♪
早いもので、今年も残り数えるほどとなりました。
子供の頃、可愛い絵の描かれた羽子板とカラフルな羽根で羽根つき遊びをした経験がある方も多いのではないでしょうか。
市で売られているのは、そういった遊び用の簡素なものとはちょっと違います。
「押絵羽子板(おしえはごいた)」と呼ばれる、豪華で美しい装飾がされた観賞用のものです。
羽子板の歴史
押絵羽子板が作られ始めたのは、文化・文政年間(19世紀初め)と言われています。
「邪気を跳ね返す」縁起物として、女児が生まれると初正月の祝いとして羽子板を贈る風習がありました。
次第に庶民の間にもその習慣が広まり、年末に贈っていたそうです。
そして江戸末期には歌舞伎役者絵などが人気を博し、江戸の名物として関西方面にまで広まったそうです。
現代では、スポーツ選手やその年に話題になった芸人さん、人気のキャラクターなどを模したデザイン羽子板も多く作られています。
もともとは歳末に正月用品や縁起物などを売っていた浅草寺の「歳の市」が「羽子板市」の名称で定着し、年末の風物詩となったのは戦後の昭和25年頃からということです。
お正月の遊びの1つである羽根つき遊びですが、その原型は室町時代に中国から伝わりました。
もとは遊びというより、厄除けのまじない的な意味合いであったと言われています。
羽根つきに込められた願い
羽根が飛ぶ様子が、病気を運ぶ蚊を食べてくれるトンボに似ていることから蚊に刺されないように、病気にならないように…との意味で厄除けと考えられたそうです。
また、羽根の玉に使われているのは「無患子(むくろじ)」の実で、患(わずら)わ無いように…との意味が込められているそうですよ。
羽子板には一般的に女児のお祝いとして飾られる「女物」と不景気を吹き飛ばす縁起物としてお店などに飾られる「男物」があるそうです。
お家や職場に、縁起の良い押絵羽子板を飾ってみるのも良いかもしれませんね♪
1つずつ違う魅力の華やかな羽子板は、迫力満点で本当に見飽きません!興味のある方はぜひぜひ訪れてみてくださいね(*^▽^*)
posted by 江戸monoStyle