江戸切子ネックレスとは
江戸切子ネックレスは、日本が誇る伝統工芸・江戸切子の技術を用いて作られるアクセサリーです。
江戸切子は江戸時代に作られ始め、現代までその技が受け継がれているカットガラスの技術で、東京都と日本の両方から伝統工芸品に認定されています。
美しいカットが魅力の江戸切子をもっと身近に毎日楽しんでいただけるよう、美しいカットを施したネックレスに仕上げました。
今回は、江戸monoStyleで特別に作っていただいている江戸切子ネックレスの制作風景をご紹介いたします!
内閣府より「瑞宝単光章」という大変栄誉ある賞を業界で初めて受賞された江戸切子の伝統工芸士・瀧澤利夫(たきざわとしお)さんの工房を取材させていただきました。
江戸切子ネックレスの制作工程
■材料となるガラスの塊
このように大きなガラスからネックレスの大きさに切り出し、ここに文様を刻んでいきます。
■文様を削る工程『菊花』
菊の花のように見える、江戸切子の伝統的な文様の一つです。
華やかで目立つこの菊花は、グラスの底の部分によく使われます。
■文様を削る工程『菊つなぎ』
細かな模様の連続が菊の花をたくさんつなぎあわせたように見えることからこの名前がついています。こちらも伝統的な文様の一つです。
ガラスにマーカーで印をつけ、最初は平行なライン→最初のラインに対して直角のライン→45度のライン…と、徐々に細かい部分をカットしていきます。
小さなプレートに何度も何度も往復してカットを施していく、時間と手間がとてもかかるデザインです。
■ネックレスの形を整える
マーカーで印をつけた後、角をとりながらネックレスの形に整えていきます。
削り具合や角度をチェックしながらガラスの表面をなめらかに磨き上げ、美しい形に仕上げていきます。
お客様のことを考え、着用した時に美しく見えるように…と工夫をしているそうです。
少しの妥協も許さず、何度もチェックしては削り、チェックしては削り…を繰り返します。
高い技術力と集中力が要求される繊細な作業の連続。
また、ネックレスはとても小さいため、削る作業中に爪が削れてしまうこともしばしばあり、深爪のような状態になって痛むこともあるそうです。
■ネックレスが完成!
ここから最後の仕上げ磨きをし、金具を通す穴を開けてネックレスのヘッド部分が完成します。
その後当ショップでチェーンをつけ、江戸切子ネックレスとしてお客様のお手元にお届けします。
長めのチェーンをつけてペンダントとしての使用はできますか?とたまにご質問いただくのですが、ガラス製品のため、ぶつかって割れてしまうなど万が一のことを考え、当ショップでは35cm、40cm、45cmのチェーンでネックレスとしてご提供しております。
美しい作品を生み出す匠の手作業の細かさを想像させる分厚い眼鏡と、美しい作品を生み出す匠の手。
江戸切子職人の手により、時間をかけ、愛情をこめて江戸切子ネックレスは作られています。
手作りのため、同じ色や柄でも少しずつ表情が違うのも魅力です。
まさに芸術品!
一期一会の出会いをお楽しみいただきたい逸品です。