扇子とは
扇子は、奈良時代終わり~平安時代初め頃に、団扇を折りたたみ可能に改良して日本で考案されたと言われる仰ぐための道具です。
初期の頃の扇子は薄い木の板で作られ、仰ぐ道具というよりは貴族の女性が人前で顔を隠したり、 メモ帳の役割や扇子に恋文をしたためて好きな相手にこっそりと渡すといった風流な使い方もされていたそうで、 日本最古の長編恋愛小説と言われる『源氏物語』にもそういった場面が描かれています。
貴族の持ち物であった扇子は、江戸時代になると一般庶民にも広がり、現在ではファッション小物としての他、部屋に飾ったり、落語や日本舞踊の小物としても欠かせないアイテムです。
上品な扇子で品格アップ!扇子のマナー
◆扇子のたしなみ
バッグから出した扇子をバサッと開いてバタバタせわしなくあおぐのはNG。
扇子マナーを心得て、しっとり大和撫子な扇子美人を目指しましょう♪
◆扇子の開き方
扇子の要の部分を左手で持ち、右手で扇子の骨を1本ずつ丁寧に開きます。
◆扇子の持ち方
手の甲を外側にして持ち、外から手前へゆったりとあおぎます。
持つ位置は胸より下の方が美しい所作に見えます。
◆周りへの気遣い
あおぐ時は静かにあおぎ、周りの人に風が当たらないように配慮しましょう。
コンパクトに折り畳めてどこでも涼をとれる扇子は、バッグに入れておくととても便利です。
色や柄など、ぜひこだわってお好みの1本を見つけていただきたいと思います!